涼太「サツキちゃん!!」
サツキ「???まだ帰ってなかったんですか?あ、そうだ。これお兄さんに渡していただけますか?」
涼太「自分で渡して。」
サツキ「そうですか、分かりました。失礼します。」
涼太「待って?」
サツキ「本当に何なんですか?!しつこいです!迷惑なんです!」
涼太「…好きなんだ」
サツキ「何がですか?」
涼太「君が好きなんだ。」
サツキ「は?」
涼太「初めて会ったとき、言ってくれたよね。「あなたがいてくれてよかった」って。医者だから対応するのは当たり前なのに、スッゲー嬉しかった。本当に助けたいと思ってるんだな、カッコいいなって思った。」
サツキ「…私は思ったことを言っただけです。好きだなんて嘘言わないで下さい。」
涼太「嘘じゃない。」
サツキ「私は人が大嫌いです。そしてあなたも。それに誰かが私を好きになるなんてあり得ませんから。」
涼太「人が信じられない?」
サツキ「はい。信じようとも思わないし、信じてもらおうとも思いません。そんなことしても無駄です。」
涼太「どうして?」
サツキ「もううんざりなんです…あ」
母親「サツキ~?見いつけたっ!探してたのよ!あのさ、またお金貸してくれない?」
サツキ「も…森下先生…お…お疲れ様でした。今日はこれで失礼します。」
母親「彼氏~?かっこいいじゃない!車見るとお金持ちっぽいし~ ウフッ」
サツキ「た…ただの同僚です。なんの関係もあ…ありませんから。」
母親「そう?まあいいわ。で、サツキ!お金貸してくれない?困ったときに助け合うのが家族でしょ?」
サツキ「こ…こっちに来てください。」
サツキ「へ…部屋を荒らしたのはあ…あなたですか?」
母親「悪かったわね。お金がなくてね。で、お金貸してくれない?」
サツキ「ま…前、も…もう最後だと約束したはずです。」
母親「そんな固いこと言わないの!!… 逆らったらどうなるか分かってるわよね?!」
サツキ「い…今持ってないので・・・」
母親「…持ってるじゃない!8万も!ね、8万でいいからさ?!じゃあね♪美華によろしく!」
涼太「おい!!」
サツキ (ヘタリと座り込む)
涼太「サツキ!」(抱き締める)
サツキ「ハハハ…ハハハ……アハハハ…」
涼太「サツキ。ごめん。守ってやれなくてごめん。」
サツキ「ハハハ…どうせ私は世界一弱い人間ですよ~だ…ハハハ」
涼太「サツキ、そんなことない!妹を必死に守ってきただろ?誰にも頼らずに。」
サツキ「どうもありがとうございました。こんな私を嘘でも好きなんて言ってくれて。でもこれ以上巻き込んだらいけないので、もう関わらないで下さい。」
涼太「嫌だ。絶対に離さない。」
サツキ「離してください!同情は結構です!」
涼太「同情じゃない。でも助けになりたい。少しでも楽にさせてあげたい。少しでもでも幸せにしてあげたい。」
サツキ「やめて!!私にそんなの必要ない!」
涼太「俺は諦めない!」
サツキ「信じて裏切られるのってもういや!」
涼太「俺は絶対にそんなことしない。信じてもらえるように頑張るから。」
サツキ「嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ…ハアハアハアハア嫌だ…嫌だ… ハアハアハアハア…」
涼太「深呼吸しよっか?大丈夫だよ。俺はずっとそばにいる。」
サツキ「嘘だ嘘だ嘘だ…ハアハアハアハア…」
涼太「ほらスー…ハー… すぐ楽になるから頑張って?」
サツキ「ハアハアハアハアスー…ハアハアハアハア…ハーハアハアハアハア…」
涼太「その調子。スー…ハー…」
サツキ「もう…ハアハアハアハア…いや…何で…ハアハアハアハア…私ばっかり…」
涼太「そうだよな…いっつも我慢して頑張ってるもんな…」
サツキ「ハアハアハアハア…ハアハアハアハア…優しく…ハアハアハアハア…しないで…」
涼太「怒っていいんだぞ?何でだよ?!って。泣いてもいいんだぞ?今まで我慢してきた分。全部俺に言って?」
サツキ「そんなこと…」
涼太「サツキ?サツキ?分かったら手握って?! くそっ!!意識とんだな!!」

