ずっとそばにいる。


次の日、涼太は大学病院に来ていた。


涼太「あの・・・相澤先生っていらっしゃいますか?」

光希「私相澤だけど。私?裕翔なら今緊急オペ中ですよ。」

涼太「そうですか。」

光希「君ってこの前貧血の女の子運んできたよね?」

涼太「はい。」

光希「サツキのこと聞きに来たんでしょ?裕翔ほどじゃないけど、分かることは教えてあげるわよ。」

涼太「あの・・・2人はどういう関係で?」

光希「ハハハ(笑)サツキのことそんなに気になるの?まあいいわ。

サツキは7歳の時、私と裕翔が研修していた病院に運ばれてきたの。ひどい栄養失調で、身体中アザだらけだった。だけど決してサツキは虐待されていると言わなかった。転んだ、としか言わなかった。警察も来て調べたんだけど、絶対本当のことを言わなかった。母親も怪我しただけです、と言い張っからそれ以上、警察も私たちも経過観察としか言うことができなかった。

裕翔はね、祖母に育てられて、親がいないの。だから通じるところがあったのかな?最初は相手にされなかったけど、裕翔はずっとそばにいた。

母親に引き渡す前の日、裕翔が言ったんだって。「もう我慢は終わりだ。よく頑張ったな!でも助けてほしいんだろ?助けてほしかったら叫べ!絶対誰かが助けてくれる。お前が叫んだら、絶対俺が助ける!」って。7歳でよく我慢したよ。サツキはそこで我慢が切れて大泣きした。

母親は逮捕されたけど、瀕死の状態で1歳にもならない妹の美華ちゃんが保護された。サツキはずっと美華ちゃんに覆い被さって守ってたみたい。それで、サツキはこの事を隠して施設にも入らず、いろんなことをしてお金稼いで、美華ちゃんをほとんど1人で育てたの。」

裕翔「おいおーい!!ちょっと光希?俺のお客さんじゃないのー?」

光希「じゃ、詳しくは裕翔から聞いてね♪」

涼太「あっありがとうございました。」