ずっとそばにいる。


~涼太SIDE~

俺はサツキちゃんを怖がらせてしまったことがあると、兄貴に言おうかと思ったけど、言えなかった。

サツキちゃんが机に伏って寝ていた。何でベッドで寝ない?
俺は抱き上げてベッドに移した。 軽すぎるだろ・・・

この点滴は解熱か・・・

「体温計るよ。ごめんね。」と言って、体温を挟んだ。
手首を掴んで脈をとった。 それにしても細いな・・・
ちょっと速いな・・・ 息も荒い。

ピピピピ♪ 体温計が鳴った。
37.7?解熱剤入れてるのに? よほど高かったんだな。

聴診器を当てる。
トクトクトクトクトクトク…心音はOK… 呼吸はちょっと浅いな…
よしひとまず様子見るか・・・

サツキ「ごめんね…」

えっ?起きてる?
涼太「サツキちゃん?」

寝てるか・・・

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PM10:00

兄貴(祐介)とサツキの様子を見に行った。

涼太「すっげー汗。」

祐介「熱計ってみて。」

涼太「了解。」

ピピピピ♪
涼太「40.3」

祐介「ヤバイな・・・」

涼太「どうしよ?」

祐介「智ってまだ病院いるんだよな?解熱剤持ってきてもらうか。」

プルルルルル プルルルルル

祐介「智?今いい?」

智「うん。今から帰るとこ。」

祐介「サツキちゃんが体調悪くてさ。熱が今計ったら40.3度あった。」

智「ヤバイな・・・解熱剤持ってくわ。」

祐介「ああ、よろしく。」



サツキ「ん……」

涼太「サツキちゃん?」

サツキ「仕事!!」

すごい勢いで起き上がった。
この状態でもまだ言うか!

祐介「無理しすぎ!!熱が40.3度もある。医者ならどういう状況か分かってるよね?!」

すごい剣幕だ・・・ 上から見下ろす状態になってる。
サツキちゃんは恐怖から固まっている。

涼太「兄貴ストップ!!それ以上言わないで。」

祐介「悪い。」

涼太「ちゃんと寝てて。」

サツキ「…はい。」

手が震えている。
それを隠すように、サツキちゃんは布団を被った。
兄貴には話さないといけないか・・・


ピーンポーン
祐介「開いてる。」

智「おお。」

祐介「悪いな。疲れてるのに。」

智「大丈夫。それよりサツキちゃん大丈夫?」

祐介「無理のしすぎだと思うけど・・・」

智「サツキちゃん?点滴刺すよ?」

サツキ「すいません…お願いします……」

智「手が震えてるよ?どうした?」

サツキ「ハハハ…何ででしょう?……」

智「まあいいや。刺すよ?」 プスッ

サツキ「ありがとうございます……」

智「じゃあゆっくり休んで。」

サツキ「はい。」