~美華SIDE~
ホテルに泊まるようになってから、お姉ちゃんが帰ってこない。朝起きると手紙が置いてあるから、帰っては来てると思うんだけど・・・
普段は1週間に2.3日は当直で帰ってこないこともあるけど、もう3週間くらい顔を見ていない。
病院に会いに行こうと思ったけれど、心配させたくなかったから、行かなかった。
ホテルの食事も美味しいし、ベッドもふかふかだし嬉しいけど・・・
お姉ちゃんがいない・・・
「いつお姉ちゃんがいなくなっても、一人でちゃんと生きていけるようになりなさい。」
それがお姉ちゃんの口ぐせ。
「そんなこと言わないで!」って言うけれど、「いつ事故とかで死ぬか分からないんだよ?」って言われる。
そして、お母さんもお父さんもいない。「どこにいるの?」って聞いてみたことがあるけれど、「もういないの。」って悲しそうな顔をしてたから、聞かないようにしてる。詳しいことは教えてくれない。
今日学校の帰り道で、お姉ちゃんの同級生の未菜ちゃんに会った。私のもう一人のお姉ちゃん♪
「お姉ちゃんが帰ってこない」って言ったら、「きっとなんかあったんだよ!一緒に遊ぼ!」って言って、ゲームセンター行ったり、お買い物したりした。
「きっと今夜も帰ってこないから」って言って、未菜ちゃんと一緒に暮らしてる彼氏さんにディナーもご馳走してもらった。9時になったから、さすがに帰ろうと思って未菜ちゃんと歩いていたら、お姉ちゃん?みたいな人がキョロキョロ誰かを探している。
美華「お姉ちゃん?!」
サツキ「美華!!!どうしてホテルにいないの?危ないのに!」
美華「ごめん、お姉ちゃん!未菜ちゃんに会って色々遊んでもらったんだ!」
サツキ「ごめんね、未菜ちゃん。迷惑かけて。」
未菜「ううん。私も祐介も楽しかったし!」
美華「祐介ってね、未菜ちゃんの彼氏ですっごくかっこいいんだよ!!」
サツキ「呼び捨てはだめだよ。じゃあありがとうね。」
未菜「サツキちゃん!ちょっと話がしたいんだけど・・・いいかな?」
サツキ「何?」
未菜「美華ちゃんから聞いたんだけど…・・・なんでホテルに泊まってるの?」
サツキ「話す必要はないと思うんだけど・・・もういいかな?」
未菜「待って!理由を聞かせてよ!!」
サツキ「何?関係ないでしょ?」
未菜「でも・・・」
サツキ「今日はありがとうございました。ほら美華も言って!」
美華「ありがとう、未菜ちゃん?」
未菜「待って!美華ちゃん!!私の家に泊まらない?」
サツキ「なんで?」
美華「行きたい!!!!」
サツキ「迷惑かけちゃダメ!行くよ!」
美華「嫌…一人でいるよりずっといい!!!」
サツキ「・・・ごめんね、ごめんね美華。寂しくさせてごめんね?でも未菜ちゃんには迷惑かけられないでしょ?」
未菜「いいよ!!!私も一人でいるの嫌だし!祐介は仕事で帰ってこないこともあるから!!!」
サツキ「同棲してるんだ。彼氏さんに悪いし、いいよ!」
未菜「じゃあ直接聞いて?すぐそこのマンションに住んでるから!行こ!!」

