~涼太SIDE~
着替え始めて結構たったけど、出てこない。
俺は声をかけてドアを開けた。
サツキは着替えるのはできたみたいだけど、力尽きてペタリと座り込んでいた。
一人じゃ大変だったな…
抱いてベッドに連れていった。
マスクちょうだいだって。
移しちゃいけないという配慮なんだろう。
あれ?なんかサツキ…微妙に苦しそう…
俺はひとまずサツキを抱き締めて、呼吸音を聴いてみた。
はっきりと喘鳴が聴こえた。
こりゃ苦しいだろうな…
苦しい?と聞いてもううん。と言う。
はあ~
聴診器を当てると、明らかに呼吸音が悪かった。
「明日病院行こうか?」
サツキは焦った様子で大丈夫!と言った。
もしかして… 怖いのか?
相澤先生がいいか?と言った…けど…
「涼太じゃダメなの?」
おいおい!俺の理性持たないんだけど!!
抱き締めてるから上目遣い状態になってるわけ。
熱があるからか目もトロンとしてるし…
そんな顔で見られたら…
「俺は…専門じゃないしな…」
なんとかごまかしたけど…
いつもは誰に診てもらってるんだろう?
聞いたら、「大体は点滴して寝てればなんとかなるけど、ダメなときは裕翔先生か光希先生。」だそうだ。
「二人以外は怖い?」と聞いたら、黙ってしまった。
もう寝かした方がいいな…
「もう寝よっか?疲れてるでしょ?」と言うと、「ん。」だけ言って、俺に体を預けてきた。
おいおい!どんだけかわいいんだよ!!
それよりも… 大きいもの背負ってるんだな… よく頑張ってきたな…
俺はサツキの頭をポンポンとなで続けた。
まるで子どもを寝かしつけるように。
サツキ? よく頑張ってきたな! お疲れ様。 早く元気になれよ!

