「えぇ...?」

深夜2時。

強烈なフラッシュライトが、目の前を覆う。

暗がりで寝ていたあたしは、その光が眩しすぎて、目を開けられなかった。


「早く、月へ帰って来なさい。紅の月町一同、あなたの帰りを待っております。一週間後にお迎えに上がります。」

かすかに...いや、しっかりと光は言った。

紅の月って...紅月?

紅月美帆、大変な事になっちゃってる...?

あたしは、そのままフリーズ。