時は、10月始まり。

そして今日は、体育祭!!

みんな、それなりに練習して、全力で頑張る。


「あ、美帆。」

「吉木先輩!! 」

吉木先輩の顔を見ると、この間のキスを思い出しちゃって...。
見れない。


「......ねぇ、どうしたの? こっち見てよ。」

吉木先輩が言う。

「いや...だって...。先輩、嫌だっ...。」

「へ? 嫌って何のこと? 俺、振られんの?」

「先輩ごめん...。
この間、屋上でキスしてたところ、見たよ。
先輩が好きなのは、あの女の人なんでしょ?」


「え? し、してないよ。」

あからさまにしてるみたいな態度...。

「別れましょう先輩。お互い、自分の好きな人と頑張っていきましょ!!」


「ちょ!!」


大好きだったんだよ? 先輩。

でももう、涙は出ないから。