「はい、はい。分かりました」


私は、再びドアを、開けて言った。

「あ、言い忘れましたけど、覗きしないで下さいね。変人とはいえ」



「しねぇーよ。あんたの見てもどうしようもねぇだろ」


変人美容師は、私に返事をして外で待っててくれた。

数分後。


準備を終えた私は、ドアを開けて変人美容師の元へ行った。



「遅っ、何分かかってんだよ」


変人美容師は、イライラした様子で携帯をいじりながら私を待っていてくれた。

「すいません。お待たせしました」


私は、普通に変人美容師とショッピングに行こうとしている。


何故、変人美容師は、私の部屋を訪ねたのだろうか疑問に思えた。


「あのー何で私の部屋訪ねたんですか?」


変人美容師は、私を見て溜息をついて言った。

「何でって、仕方ないだろ。同じマンションに住んでる訳だし。
翔太には内緒だぞ!こんなこと言ったら何て言われるか、はあー目に見える」


私は、倉田さんの反応が目に浮かび笑えた。


「何笑ってるんだよ」



「いや、何でもないーです」