俺はベニを心配して、背中をポンとおき言った。
だが、ベニは
「翔太くん。大丈夫だから」
その一言が俺の最後の言葉だった。
そして、リーダ格の少年はいきなり、
大声を出して悲鳴をあげた。
声を出したと思ったら、いじめられていた少年を嫌だ、何するのと嫌がっている傍らリーダー格の少年は荷物をかかげるように川に投げ出した。
「やめてー」
「やめろー」
俺たちは叫んだ。
そして、ベニは一目散に川に飛び込んだ。
男の子を助けるために。
足がつかない底は空中に浮いていて
川は雨が降り注いでいてるせいか荒れていた。
川ごと流れそうであった。
俺はそれを見ていられなく、飛び込んだ。
「ベニ、待ってろ。今行くから」
ベニは男の子に辿り着き、胸には男の子を抱きしめていた。
しかし、俺の元に預けようと手を伸ばしていた。
「翔太くん。お願い」
そう言いかけた時、ガタンバラバラという音が聞こえた。
それは、木がベニの近くにきていた。
ベニは男の子の顔とその情景をみて
俺に言った。
「翔太くん。この男の子お願いね」
そう言って手を離して、川に消えていた。
「いや待ってよ。ベニー」
呼んでも、ベニは返事はなかった。


