【完】あんな美容師に騙されない!


その日は、俺は明るいことを考えてすぐに眠りについた。

次の日

四校時の授業を終えて、昼休みに誰も来ない屋上にベニを呼んだ。

そして

「ごめんね。お昼の時に呼んで」

「大丈夫だよ。で、何? 用があるんでしょ? 私に」

「うん」

首を傾げて俺を見てくるベニを目の前にして、俺は言いたいことを言いたいのに言葉に出ない。

「……」

「どうしたの? 私に用あるんでしょ?」

俺は下に俯いて、どうしたらいいかと頭の中で考えていた。

だがそれで思い浮かんだのは旭だった。

「……ベニさ、旭と知り合いなんだよね。近所、近いって聞いたよ」

「うん、そうだよ。旭くんとはよく学校の通勤時間一緒になるから。たまに一緒に行くんだよ」

「……そうなんだ。旭のこと、どう思ってんの?」

ベニは、え?と声を発して顔を見ると顔が赤くなっていた。

告白する前から、もう、答えが出てしまった。