【完】あんな美容師に騙されない!


「俺、諦めたくない。ベニに俺も言うから」

俺は、睨みつけるように旭を見た。

「……分かった。じゃあ、俺と翔太、ライバルだな」

旭はニッと笑って、上げていた顔を顎を低くくして俺に言ってきた。

その顔は、俺も負けないからなと決意の瞬間であった。

ここから、俺たちはライバルであり幼馴染になった。

「ああ」

旭の返答に俺はただ頷いた。

俺は部活には何も入ってなかったので学校が終わった後、予定もないのでまっすぐに家に帰った。

ただいまーと誰もいない家に声を発して、手を洗い自分の部屋に入った。

するとカバンを机においたら、ブゥとメールの通知音が聞こえた。

旭からメールの通知が入っていた。

明日、告白をすると。
一言だけ。

まず、旭からメールでくるのが珍しいし、俺に告白宣言するとは自分にそんな自信があるのか。

しかも、ベニを好きになったら積極的になったように思える。

行動は前とは変わらないが、言葉一つひとつに感情をいれて話しているように感じられる。

携帯を右手に持ち、俺は上を見上げた。
白色の壁紙。

それは、なにもない色。
だが、今から変化する前向きな考えでもあり、空っぽにも見える。

はあー、それは俺自身のように感じられた。

明るさだけの取り柄の自分は、何もないように思える。

今日、旭に負けていると感じてしまった。

だが、俺は旭だけには負けたくない。

深いため息をしてから、旭の返信に、俺も告白するから、負けないと打った。