変人美容師の顔が鏡ごしに映っていた。 それは、悲しい表情というより、哀れみの顔であった。 さっきは、あんな元気だったのに。 なにが、あったんだ。 私の髪弄っている間、なにかあったか。 私の記憶ではないと思うけど…… 本当にどうしたんた。 私は変人美容師がなにも言わずに私の返答を待っていたので答えた。 「……えーと、多分。私たち生きてる人間に頑張ってと言っているんじゃないでしょうか」 変人美容師は無表情で私を見ていた。 なにを考えているのだろうか。 いつもと違う表情に私は困っていた。