暑い日差しが俺の頭を直撃して、汗が止まらない。



春から一転、セミの音がだんだん聞こえてきた。





「ねぇ、蓮。」







「..ん?」









「家..こない??」







いきなりの爆弾発言。



いや、俺の心臓が持たない。






「..ダメかな??」





そんな、上目遣いしなくても..
大きい目がこちらを向いてくる。







「俺、行きたいっ!!」







そう言うと、無表情のまま、俺の袖をギュッと掴み






「..行こ。」





と、スタスタ歩き出した。









..俺の心臓持たないわ。