「ちょっ…何でそうなるのよ!?
籍だなんて…そんな…」
頬まで赤くなる思いだった。
「でもそれぐらいしないと諦めないとちゃう?中途半端が1番誤解するんやで」
すみれにそう言われ戸惑ってしまう。
なかなか素直になれない私が原因でもあるんだけど
「早く身を固めるんやな?」
「……。」
そう言われても…困るだけ
あれから自宅に帰ると写真立てを見る。
写真には、結婚式の時のが写っていた。
間には、美桜が写っている。
幸せそうに…
このままにしておくのは、私の意地でありワガママ。
籍を入れたら…もう少し自分に素直になれるかしら?
ソッと写真立てを置いた。
「……。」
籍を入れたら
午後になると私は、市役所に向かった。
婚姻届を貰いに
「お待たせしました。こちらが、婚姻届になります」
「ありがとうございます」
受け取るとお礼を言い市役所を後にする。