するとアンナさんが
「リナ・スミスって子知っているか?」
そう言ってきた。
リナ・スミス?誰だよ……それ?
「……リナ…スミスだと!?」
驚いた表情をするアイツ。いや、だから誰よ?
人物が誰か分からずに困惑する。
そうしたらアンナさんが
「どうやら覚えているようだな。そりゃあ、そうか。
一応お前の婚約者候補だったんだからな」
こ、婚約者候補!?
ちょっと、どう言う事よ…それ?
「ちょっと、どう言う事なのよ!?婚約者って
私何も知らないわよ」
「……知らなくて当然だ。言ってないんだから」
言ってないとか、そう言う問題!?
何を考えてるんだか…
するとアンナさんが
「フッ…言えなくて当然だよな。これは…
彼女は、親達が決めた婚約者だったんだ。だが…この男は、バッサリと断ってきた。ミス.梨花。君に惚れてたからな」
そう言ってくる。
えっ……?
「まぁ、親が勝手に決めた婚約者ぐらいなら別にいい。だが、彼女は…お前に惚れていた。そうなる事を楽しみに思うほどに。そして断られ相当ショックをうけていた」
「どうなったんですか…?その…リナさんは?」



