大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。


そうしたら資料をベッド近くの棚に置く。
「いや…構わない」
ニヤリと笑みを零すアイツ。

「……。」
何だか自分で言っておきながら恥ずかしくなってしまう。

親切にしてくれたからたまには、一緒に寝てもいいかなぁ~と思っただけよ。

別に変な意味はないし…

ムスッとしながらアイツのベッドの中に入る。
(あ、何だかアイツの匂いがする)

ほんのりと匂う香りは、何だかホッとした。
不思議…。

そう言えば、まともに2人でベッドに入るのは、初めてかもしれない。
普段は、勢いと言うかいつの間にかベッドの中で寝ていたし

意識すると何だか恥ずかしくなってきた。
ドキドキッと心臓が高鳴り出す。

「おい、電気消すぞ?」

「う、うん。」
アイツが電気を消してまたベッドに潜り込んできた。

『……。』
お互い無言が続く。
背中合わせで寝ているが心臓の音が伝わりそうで余計緊張してしまう。