気持ちは、嬉しい。
嬉しいけど…
「智史…あのね。
嬉しいけど、私は…アイツと夫婦になったの」
だから、その気持ちを受け取る事は、出来ない。
「僕は、それでも諦めません。これでも片思い歴が長いんです」
「…えっと…」
弱った。
諦める気はないらしい。
「それでは、失礼します。また会いに来ます」
それだけを言うと頭を下げて行ってしまった。
断る事も出来ないまま。
どうしたものかしら?
困惑したまま居るとしばらくしてアイツが戻ってきた。
「アイツ…帰ったのか?」
「…うん。」
まだ困惑したままだった。
「何なんだ?あの男は、人を悪者扱いして…」
ブツブツ文句を言いながら不機嫌そうに
「彼は、私の事が心配なのよ…優しい人だから余計」
それが恋愛に対しても…
「ふん。そんなの知るか。
気に食わない。次、会ったら絶対に諦めさせてやる」
不満そうに言うアイツ。



