恋愛ドクター“KJ”

 ジッとKJを見つめていたアスカは、おそるおそる口を開いた。
 「ねえ。KJって、どうしてそんなこと知ってるの?
 取調べを受けたとか?」

 「え? ああ、仕事がらね」

 ≪仕事がら?
 なにそれ? 犯罪者??≫
 アスカの不安は消えない。
 いや、より大きくなった。

 「えーっと、父のね。
 父の仕事の関係でね」

 ≪なんだ、KJのお父さんの仕事関係なのね。
 それならそうと、初めから言ってくれなきゃ‥‥≫ 
 肩の力が抜けたアスカは、そこで話を戻した。
 「そんなことより、近くで二人を見ていて、どうして100%の確率で祐二がみどりのことを好きだって言えるの?」

 「うん。あの、僕が座った位置からだと、二人の『目』を観察することもできたんだ。近かったから。
 そうしたら分ったんだよ」

 「なにが? なにが分ったの?」

 「祐二の瞳孔が開いてたんだ。
 あのレストランの明るさなら、もっと小さくなるはずの瞳孔が20%くらい大きくなってた。
 これで決定だね」

 ≪ど・う・こ・う?
 なに? どうこうって?≫

 KJの説明では、何がどう決定なのか、アスカには見当もつかなかった。