柔らかな風がただ吹いていた。



あたしはA棟からB棟へと移動していた。



「・・・うッ、こっちこっち!!」


「ちょっ、はぇーよ!」


「さとッ、うるせぇゾッ!」



見たことのない学生かな?



何学部の人たちだろう・・・。



「どこだよ、さとッ!」


「園芸学部はこっちなはず。」


「誰かにきいて来いッ!」



さとと呼ばれる人が近寄ってくる。



「あのぉ~・・・。」