〔佑月side〕




ピーポーピーポー。



下の方で救急車のサイレンの音がする。




【塔山春人】



【道端で日和が、倒れた】



【意識が無くて…救急車から◯◯総合病院に搬送された。俺もいる。】



はぁ……!?…日和が、道端で倒れた?




「ど、どういう事だよっ……!」



独り言を言ったつもりだったのに、



白戸凛也が、ふっと笑った。