「……そっか〜!学年の王子様も恋をしてるんだね……私と一緒」




ベンチに腰掛けてオリエンテーションの
様子を眺めた。



「……やっぱり三島が、好きなんだ?」



「佑月は……ずっと前から好きだよ」




生まれた病院と部屋が同じで、隣の家で
…誕生日も同じ。




「……宮野……こっち向いて?」




そう言われて体の向きを変えると……



唇に柔らかいものが、触れた。



「…んっ……」



え……?……小野寺…くん…?