「……」
彼女は少し黙って
「でもあれは別れても仕方なかったと思うよ?」
そう言った。
それは僕にとって何故かわからないけど悲しい言葉だった
「あの時、私本音であなたと向き合えてなかったもの。
あなたに言い返されるのが嫌で怖くて、全部丸め込んでた。でもそれがあなたにとって重荷だったって後で気づいたの。」
「……」
僕と同じことを思っていた。
「私も言えないことで不満は溜まっていったしでもその時はそれが不満だってわからなくて
でも別れてからあなたともっと一緒に笑ったり泣いたり怒ったりしたら良かったって思った。」
「僕も…僕もそう思って」
「でもね」
僕の言葉が彼女に遮られる
「あの時があったから今私は学べたし幸せだし付き合ったのがあなたで良かったなって思ってるよ。
私を幸せにしてくれたあなたに世界で一番幸せになって欲しいと今でも思ってる。」
その言葉に僕は心が打たれた。

