古井食堂




なのに、僕は。


別れてから今でも当時のことを思い出す。



そして、後悔するんだ。






だから今も声を聞いただけですぐにわかった。

別れた今でも電話で聞いていたあの声を笑っていたあの声を思い出す時があるからだ。




別れようと言っておいて別れられなかったのは僕のほうだ。


「お待たせいたしました〜」


そんな過去のことを思い出してる間に
いい匂いをさせながら彼女がきた。


「暇もらったから話そうよ」

「え?」

「いいじゃん。久しぶりだし」


彼女がそんな突拍子もないことを言った。