古井食堂



(うな重なんてのがある…。久しぶりに食べたい)


メニューを決めインターホンを押す。
そこまでは良かった


「ご注文お決まりですか?」


ふと、上から降ってくるその声に聞き覚えがあった。

顔を上げると


「あ…」

相手も気づいたようで、それは


「久しぶり」

あの時と変わらない笑顔で笑う彼女だった。


「ひ、久しぶり」

あまりの突然さに声がつっかかる