古井食堂





「お会計650円になります。」


お会計をしてくれたのが店長だった



「先ほど聞きました。高校時代の元カレだったと…」

彼は言ってもいいのか迷いながら僕に告げてくれた。

「はい。」

「ちょっと待ってください!今呼んできますから」

「え…」


僕の返事も聞かずに彼は彼女を呼びに行った


「あ!帰るの?」

「うん。美味しかったよごちそうさま」

「あれ作ったのは彼よ?」

「僕です。」

そう言う彼は恥ずかしそうに言った。

そうか、あの味は彼女の味じゃない。

でも、確かにあの時の彼女の味がしたんだ、あの時の。弁当の



「結婚おめでとうございます。」



彼女はびっくりした顔をしていた。