紗姫「とりあえず、拓也!
   早く行くわよ!
   このままじゃ遅刻するわ!」

拓也「わわ。引っ張んないでよ。
   紗姫。」
 
葉子「拓也。抱っこ・・・。」

拓也「ちょっと、急に乗るのは危ない     よ!」

千里「ははっ。やっぱりモテるね。
   拓君は。じゃあ、隣貰いっ       と!」    
 
拓也「ちょ、千里まで。」

いつも通りモテモテで何よりだ。

宗「先、言ってるな。ゆっくり来いよ!
  モテモテリア充!呪われるなよ!」
 
拓也「待ってよ!宗!て言うか
   なんか怖いこと言わなかった!」

気のせいだ!

 


なんやかんやで、新しい学校に着いた。
 
学校の名は、時笹目(トキササメ)学校
偏差値は少し高めみたいで、
規則もしっかりしている。

俺みたいな不良(フリだが)が入れる訳が無いのだが、

これにも、事情がある。

中3の秋頃に不良に絡まれていた
中年の男性がいて、助けたのだ。
 
そしたら、その中年男性はこの学校の
理事長で「君みたいないい人が、
不良だなんてもったいない!
お礼に内の学校に来なさい!
そして、更生させて良い人生をあげよう じゃないか!」と言われ、
勢いに負けて、時笹目学校に入学する
ことになったのだ。

あと、学力は問題ない。不良(フリ)
でも勉強はしている。
 
だが、良い人生は送れそうにないな。
何故なら。

拓也「何とか間に合った!」

この主人公野郎が居るからな!

拓也「宗!置いてくなんてひどいよ。」

宗「遅刻するのが嫌だったからな。」

拓也「不良が言う台詞なの!」

おい、不良でも真面目な奴がいるかもしれないだろ。

紗姫「もー。拓也がのんびりしてるから    よ。」
 
葉子(コクコク)

千里「そうだねー。」

拓也「え!僕が悪いの!」

夫婦漫才、お疲れさまです。

?「コラ!そこ、何をしている。
  そろそろチャイムが鳴るから、
  自分たちの教室に早く行きなさ     い!」

そこに立っていたのは、スラッとした女性。
学生服を着ている辺りから、この学校の生徒だとわかる。
あっ。腕に生徒会長の腕章がある。
どうやら、生徒会長のようだ。