太陽が昇り始めた頃、
俺は高校に登校するため、家から
出て歩いていた。

俺の名前は見早 宗(ミハヤ シュウ)
 
今日から高校生になる。
高校入学する日だと言うのに
俺は憂鬱で仕方なかった。

理由はすぐに分かる。

 
?「あ!おはよう、宗!」

宗「ハァー。」

?「出会い頭にため息は傷つくよ!」

宗「はいはい、わかったよ。拓也、
  おはようおはよう。」
 
拓也「挨拶が雑!」

彼は清原 拓也(キノハラ タクヤ)
俺の幼なじみである。
そして・・・

?「ちょっと!挨拶ぐらいしっかりしな   さいよ!」
?「・・・おはよ。」
?「朝から元気だね、二人とも。」

上から、

ツンデレ系お嬢様
猫爪 紗姫(ネコヅメ サキ)

クーデレ系マイペースや
二宮 葉子(ニノミヤ ヨウコ)

僕ッ娘系スポーツ体系
日谷町 千里(ヒノヤマ チサト)

まー、言うならこの三人は拓也のことが
好きなんだ。
だが、拓也は三人の好意に気づいてない
ここまで言えば、分かるだろう。
 
拓也はラブコメ的主人公なのだ。 

中学の時にこいつに巻き込まれ、
ひどい目にあった。

だから、俺はある作戦を立てて実行中なのだが。

宗「あのな。拓也、前にも言ったろ。
  こんな不良と話してると、
  印象が悪くなるから話しかける     なって。」

そう今、俺の格好は、金髪で耳ピアス、
眉間にしわを寄せて目つきが悪く、   制服はだらだらに着ている。
 
どっからどう見ても、不良と思われる格好だ。

まー、ぶっちゃけると金髪はカツラで
耳ピアスはシール、目つきはわざとやっているのだ。

これが俺が考えた作戦だ。

不良に変装すれば、話しかけて来なくなるし、高校も別々になるかもしれない。
そう考え中3の頃実行した。が、

拓也「大丈夫だよ。宗は優しいって
   分かってるから!」

と、こんな感じで中学の時と全然
変わらなかった。
しかも、高校も同じとこになり、
不良変装の意味は全くない。
だが、今さらやめる気もなく変装は
続いている。