「俺は...長谷川 彩月が好きなんです...
あいつ、すっげぇ笑顔がかわいいんですよ。男っぽいところもあるんで話しやすいけど、時々仕草が女らしくて...その度、俺...胸がドキドキするんですよ。あ...これが好きってことなんだな。って思っちゃうんですよ...だから...すいません!先輩...!」

私は、耳を疑った。

そのあと、一人で帰った。
帰りながらも、あの言葉が忘れられなかった。

『俺は...長谷川 彩月が好きなんです...』

思い出す度、体が...顔が...熱くなる。

家に帰って、ベッドに寝転んだ。
なぜ、りゆうのことを考えると、体が熱くなるのか、ずっと考えていた。
だが、それも今分かった。

ーー私は、りゆうのことが好きなんだーー

笑顔を見る度、こっちまで笑顔になって...
サッカーの試合を見る度、カッコイイなぁ。って思ったり....

この気持ち、伝えたい。けど、言えない...
怖い...あっちも私を好きだと言ってくれているのに、なんだか怖い。

あーー、全部りゆうのせい...
もう...りゆうのこと考えすぎて、寝れないじゃん....