「みくー、おはよー」

次の日、学校に行くと、みく達がこそこそと話していた。

「なーにやってんの?」

そういうと、みくは真剣な顔で言った。

「これは、真面目な話だからね!あのね...なんか...」

みくが言おうとしたとたん、先生が入ってきた。

「宮崎!長谷川!座れー」

結局、なにを話していたのか聞けないままホームルームが始まった。

「今日は転入生を紹介する。」

すると、ドアがガラガラと開き、とてもカッコイイ男の人が入ってきた。

「...あっ!!!!」

そこにいたのは、りゆうだったのだ。

「あっ...ちっ!あづきと同じかよー」

やはりりゆうだ。

先生はみんなにりゆうを紹介したあと、りゆうの席を決めた。
私は席が近くなるのを期待していた。
だが、実際離れてしまった。少し、落ち込み、窓の外を見ていると、

「先生!すいません...前から、この席だと見づらくて....変えてもらえませんか?」

と、私の隣の男子が手を挙げた。

「俺、変わります。」

そういったのはりゆうだった。