玄関を出て、左隣りの家を見るとたしかに表札に【神崎】と書いてあった。

「な?お前、名前は?」

「あっ...長谷川 彩月です。」

「あづき?変な名前...笑」

ムカついた私は、カッとなって叫んだ。

「言っときますけど!あなたの名前も十分おかしいと思いますけどね!」

少し言いすぎたか。と思って下を向くと、

「ぷっ....ふはははは!!うっるせーなー。まぁ、元気でよろしい!」

と、言って私の頭をぐしゃぐしゃっとした。私が怒ろうとすると

「んじゃ、俺、そろそろ行くわ。じゃなー!あづきちゃん!」

そう言って帰って行った。