ずっと一緒に

ー・・・さかのぼること、私がホルンに出会ったのは、小3の春。
私が通っていた小学校には吹奏楽部があった。
2年の時の創立記念式典で吹奏楽部の人達が、発表しているのを見て、とっても憧れた。

それがきっかけで、2年の終わりに体験に行き、そのままホルンに入った。
その頃の6年生が、ホルンの事を丁寧に丁寧に教えてくれたんだ。
私は、その姿に惹かれていたのかも。
ラッキーな事にホルンは私にあっていて、吹いていてとても楽しかった。



小学校の頃は、先輩後輩あんま関係なく、めっちゃタメ口で仲良かった。
4年の時なんかは、夏のコンクールで、金賞・グランプリという、好成績を収めた。
5・6年の時は、残念なことに県落ちとか銀賞で終わっちゃったけど…

そのぶん、中学校で好成績を収めたいという思いで、吹奏楽部に入ったんだ。














ー・・・
あれから、パート練習・合奏・体力づくりがおわり、昼食の時間。

「あ~。つっかれた!!」

「本っ当に。トレーニングとか何のいみがあんの?!」

同じ金管パート、トランペットの沙良とユーフォニアムの陽菜が叫んでいる。 
その気持ちには、同情する。運動部ほどではないけど、文化部にしてはキツいメニューだと思う。

「早くご飯食べよーっと!」
そう言って1音に向かうとみんなが「うちもー」って言ってついてきた。
1音に着くと、もうせんぱいやほかの2年生が、ガヤガヤと昼食を食べていた。
私たちも、いつものばしょにすわる。って言っても地べただけどね。

「午後からって何だっけ?」
「いつもみたいに合奏なんじゃない。」
「え?今日はパートからじゃなかったっけ」
みんなが何言ってるのか分からなくなった。いつも一緒にいる金管パート、ホルンの柚香・トロンボーンの乃愛、芽衣・パーッカッションの愛美・もう一人のトランペットの舞は、一人一人、とても個性豊かで一緒に居て全然あきない。