そして、みんな講習会より楽しみにしていた、観光の日になった。
今日は珍しく、みんな私より先に起きていて、準備万端だった。

「花音ちゃんおはよう!」

「花音。早く~」

「…おはよ。みんな早いね?」

「花音ちゃんの寝顔、ばっちり見たよ!」

「ぇええ!やめてよ、もう」

「うん。かわいかったよ」

「沙羅まで!」

そんなやりとりをしながら、最終日の朝を迎えた。