でも、なぜか私のイライラはとまらなかった。
『先輩が別れよって言うなら私は別れるよ。
でもさ、ふざけんなよ。
私も先輩の笑顔に惹かれたんだよ。
素直になれんかった自分が悪いのはわかってる。
でも、先輩は私に何を求めてたの?
何をしてほしかったの?』
こんなのただのやつあたりだ。
わかってる。わかってるよ。
でも、止められないんだ…
『先輩がかっこよくて他の人が好きになったらどーしよ?って不安だったよ。
でも!でも…私は先輩を信じてた。
それなのに、先輩は私を信じてくれんかったんやな。
確かに先輩は特別かっこいいわけじゃなかった。頭をよくない。でも私はそんな先輩を好きになった。
好きやからかっこよくみえる。』
振られてんのに何言ってんだ?私は。
『ごめん。やつあたりだってわかってる。
もう、別れるから。
今までありがとう。』
別れるんだ。そーか。
私はまだ、先輩といたかった。
「ごめん。
成羽を幸せにしてやれなくて。」
『いーよ。
私は十分幸せだった。
ありがとう。』
先輩にいられると気まずい。
『もう、授業始まりますよ。
教室に戻ってください』
「いや、でも」
『受験生でしょ?
いいから、もどって?』
「わかった。
足、お大事にな。」
それだけ伝えて先輩は出ていった。
なんでだろう。
涙なんて出ないや。
『歩けるかな?とりあえず、戻ろう』

