いかにも残酷な方法だった。 多分見た人はほとんどそう思うくらいの、絵つきの、催眠の本。 私の背中を悪寒が走った。すごい速さで。 「 わかったでしょう? 愛莉。これが……私の兄の__ 」 ヒナちゃんはそこから先を言わなかった。 含んでるとか、そんなんじゃないと思う。 変わり果てた兄のことを、考えてる。そんな感じがした。