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『という事は……貴方は……白蛇様……』
『何回言えばわかるんですか……』
碧の質問攻めに疲れ切っている
────通称白蛇。
髪は綺麗な白で目は赤、片方の頬は蛇の鱗のような肌質で方にはちょこんと小さな白蛇、手には生卵を持っていた。
『はぁ……ちょっと私疲れ過ぎですね。家に帰って寝ます。』
ペコリとお辞儀をしてその場を去ろうとした時、後ろから呼び止められた。
『何処に行くのですか?私の事信じてくれたのですよね……?』
『いや……やっぱり警察に……』
『……私は知っていますよ。貴方の事。昔からこの神社に良く足を運んで下さいましたよね?』
『コスプレかと思ったら次はストーカーですか……!やはり警察に……』
すると通称白蛇の男は慌てて碧の元へ近付いた。
『これ以上は近付かないで貰えますか。』
『違うんです。お話を聞いて下さi』
『嫌です。』
……あっさりと話を終わらせ、階段を降り鳥居を出ようとした瞬間、まるで壁に当たったかの様にドンッと全身がぶつかった。
『えっ……何これ……』
目の前には何もないのに、鳥居をくぐる事が出来なかった。