『この神社にはね、狐と白蛇が居るんだよ。油揚げと卵をお供えするんだよ。』



『あの綺麗な赤い目……白い蛇……もしかして……』


そして碧は蛇を飛ばした方向に目を向けた。そこに蛇が出て来る気配はなかった。

ふぅ……と安心し、目を前に向けると視界が薄暗くなった。


『……もしかして……では無いのですが。』



見知らぬ男が立っていた。