-神社の隣で-








悩みに悩んだ結果────



『……わかった。家に来ても良いよ。』

『本当ですか!やっとわかってくれたのですね……!』

生き生きした表情と声。

『じゃあ、さっさと帰らせて。』

『わかりました。』


そう言うと、左手を鳥居に翳し、一瞬強い光が放たれた。

『もう通れますよ。』

碧は確認する様に右手を伸ばし鳥居の真ん中を触ってみる。
先程の壁は無くなっており、すんなり通る事が出来た。


『じゃ、付いて来て。』

『はい!』

そして碧は後ろに白蛇を連れ、来た道を逆方向に歩いて行った。