薫ちゃんの部屋に入ると…。
なんて可愛らしい部屋なんだろ…。ってさっきも入ったけど…
「お姉ちゃんお疲れ様ー」
「本当疲れたよ…」
「お兄ちゃん達はなかなかしつこいからねー頑張ってー」
いいのか。いっちゃって…。
「う、うん。」
「さてとーじゃ、何する?」
「え?寝るんじゃないの?」
「いや、ねませんよー。30分は付き合ってもらいます!」
ほー。ま、楽しそうだしいっか。
「じゃ、薫ちゃんなにするかきめてよ。」
「わ、私?!……んー、じゃー、恋ばな、しよ!」
おー、恋ばなかー。
「いいよー、…で、薫ちゃんは恋、してるの?」
「きゅ、急すぎるよ!!」
「え!?ご、ごめん!えーと…じゃぁ…えーと…うーん…」
「いいよ、好きな人…いません!!」
「え!」
「え?」
てっきりいるかと思いましたよ。
「いないの?」
「いないよー。」
「……」
「じゃぁー、お姉ちゃんに質問!お兄ちゃんのこと、好き?」
なっ。急に…急になんてこと言うんだぁ!!
「えーと…まぁ……好き?なのかな…キスされたらドキドキするし…」
「お姉ちゃん…それは…誰でもドキドキするんじゃぁ…」
え、そうなの!?
「え、マジで!」
「だって、おねぇちゃん、そうだなぁ…とくに好きでもない人にキスされたら…ドキドキする?」
好きでもない人……ねぇ。あ、あの人、れと様とか言う名前の人……
「うーん…多分殴ると思う」
「……おねぇちゃん。じゃあ、いいや、聡にーにキスされたら…?」
うーん…聡ねぇ……
「……殴れないっす…」
「……よかったよ、お姉ちゃんがそう言ってくれて。で、ドキドキする?」
うーん………うーん………
「わかりないけど……しない…かも。」
そう言うと薫ちゃんはすごく驚いた顔をした。
「え?」
「お姉ちゃん…すごい一途だね…」
ん?これって誉められてんの?え、どうなんだ?
「ありがとう?」
一応お礼を言っておいた
「じゃぁ…お姉ちゃん、お兄ちゃんに恋してることになるね。」
「うん……まぁ、…うん//」
「お姉ちゃんカワイイ!」
と言って抱きついてきた。
「ありがとう。でも私は可愛くないし、薫ちゃんの方が10倍以上カワイイよ?」
「おねぇちゃん……」
ん?どうしたのかな…。普通のことをいったはずなんだけど…。ま、いいか。
「それより、明日何着ていくか迷ってるの!だから、薫ちゃん、私の家で明日の服一緒に決めてくれない?」
そういうと、何故か一瞬薫ちゃんの目が輝いたような…。
「もちろん!あ、お兄ちゃんたちはどうふるの?」
「つれてくよー」
「そうなの!?だったらお姉ちゃんの格好どれがいいか見てもらわないとね!」
えぇー、徹たちにもー?うぅ…そういうつもりじゃないんだけど…でも薫ちゃん楽しそうにしてるしいっか。
「じゃあ明日に備えてもう寝よ!」
張り切ってるなー。
「うん。おやすみ」
「おやすみなさーい」