キーンコーンカーンコーン
授業終わりのチャイムが鳴る。

「ありがとう ございました!」

次は体育かぁ。着替えよう。
わたしは着替えはじめる。
「ねー知ってる~?」
となりで杏ちゃんが言う。
「蓮って引っ越すんだって!」
わたしは心の中で驚く。
わたしは早く着替えてその場から立ち去る。
ものすごくショックだった。
蓮くんが引っ越すという事を嘘と考えたい。
でも、本当だったらどうしよう。
とぼとぼ廊下を歩く。
「おれなんかサッカーの試験みたいの受かったんだ!」
蓮くんがとなりを通る。
やっぱり、本人が言ってるんだから、本当なんだ…

次の日
今日は中学校の入学説明会だ。
やっと中学校に行けるんだとわくわくしていた。
「えーっと、これから玄関に行って、昇降口で並んでねー。
参加しない人は図書室で待機ねー。」
先生が軽々と言う。

わたしたちはさよならをして階段を下りる。
わたしは目で蓮くんを探す。
姿がない。

どこ行ったんだろぅ。
あっそう言えば。
図書室を見る。

蓮くんが図書室に入る姿を見た。

やっぱり行かないんだ…

「大丈夫?愛」
大親友の華が言う。
「あ、別に。」
手の胸の前で横に振る。