「永真っ!」 出産後でお腹が少し痛むが、この状況下でそんなのは気にならない。 子どもを看護婦さんに預けて、ベッドに横たわる永真に、駆け寄る。 「……紗梨。」 さっきまでの永真とは違い、声にハリがなく、震えている。 わかってはいた。 無理に元気にしてる、永真のこと。 でも、どうしようもなかった。