あんな出来事から数週間。

永真の体調が優れず、入院することになった。
あたしもしばらく、一緒に大学を休むことにした。


「永真、大丈夫?」


「ああ。」


「紗梨こそ、大丈夫?」


「うん。」


「産まれるの楽しみだな。“俺らの子”。」


「そうだね。」