やがてさっきまで土砂降りだった雨も止み、そのまま俺は瑞樹をおぶったまま、俺が転がり落ちてきた坂へと戻ってきた。 「うわぁ…すごい坂…遥くん登れる?」 「大丈夫、心配するな」 自分が心配だけど…。 瑞樹に負担かけないように慎重に登って行くしかないな… 「…落ちるなよ」 俺は生き残っていた片方のストックを取り出し、両手でしっかりと握った。