「とりあえず五合目のバス乗り場に行ってみない? ここから近いし、そこに行けば否が応でも会うんじゃないかな?」
…さすが秀才マリアさん…。
普段マリアと話すときいつも思うが、雑学をよく知っていて、成績優秀らしい。
こんな時でも冷静に判断できるということに、俺は尊敬の一言しかなかった。
「そうだな」
富士山から俺たちの住んでいる地域に帰るには、学校経営バスという手段しかないため、何が起こったってバス乗り場には必ず来るだろう。
遥も頭良いし、そのくらい分かってくれるよな______。
そのまま俺とマリアは、なだらかな斜面をゆっくりと降りて行った。


