「え!沖縄!?」





朝、いつも通り、迎えにきたアキトは会うたび、急に沖縄に行くといいはじめた





「はい。連休を使いますが、1日は学校を休むことになるので、お母さんにも話しておこうと思いまして」






にこっと詐欺スマイルをお母さんにする






「1日くらい全然いいわよぉ!宜しくお願いしますね」






お母さんはテンション高くそういう






いつもは休もうとするとグチグチいうくせにー






「僕の私用にお付き合いいただくので当然、費用はすべてこちら持ちですし、飛行機もベテランの鷲塚グループ専属のパイロットに頼みますのでご安心を」







営業スマイルのままアキトはいった






「まぁ!プライベートジェットですか?すごいわー!」





タダ旅行ということと、その営業スマイルに見事にやられたお母さんはそのまま私に





「亜里沙、まだ付き合ってないなら旅行先で既成事実作ってきなさいよ?」








ぼそっと恐ろしく打算的なことをいう