「鷲塚グループの大事な跡取りの彼女さんはそんな暴力的じゃだめだって」






私の腕はあっさりと止められた






「か、彼女じゃないし!勝手にきめんな!!!」







私がそういうと






「あんたに拒否権はないよ。俺、お前が落っこちてきたとき、ほれ」







そういってすっと右手を出す男






「え....あ....」







パンパンに腫れた右手





「大事な利き手。これじゃ、仕事に支障がでるだろうなぁ。そもそもノートもまともにとれないだろうし?医療費と俺が仕事ができないことに対する賠償金?だせるの?高校生のお前が?」






にやーっと笑うその男





むかつく...むかつく...むかつく!!!