「お前もそう思うよな?」
春の日差しが当たる屋上に俺の声が鈍く響く。
高校の昼休みと言えば屋上で昼寝
勝手にそんな定義をたてて、ただいま絶賛実行中。
普通だったら鍵が閉まってんだろうけど、この学校は特別な時以外は基本的に解放されている。
それは昔かららしいが、特に事件や事故などが起こったことはないらしく、その制度は今でも続いている。
俺にとっては何とも好都合だ。
俺は今まで横になっていた身体を起こして投げかけた質問の答えを待った。
視線の先には一人の男……いや、男の子が膝を抱えて座り込んでいる。
見た目の年齢は五歳くらい。
男の子はでかい目で俺を見つめたまま小さく首を傾げた。
