キスから始まる恋

「いいよいいよ、さっ、行こうか」


さっと葛西先輩の元へ手を差し出して、先を歩く。


「いいよなぁ~、葛西先輩は」


仲よさげに歩く2人を見て、ボソッと呟いた。


「何、蔵鳥さん。
弥先輩みたいなのがええん?」


「え、な、何言って……」


「へぇ~?
否定する顔やないよなぁ、それ。」