キスから始まる恋

ドンっ。

頭の左側で音がした。

ビクッと目を閉じる私。


「すればいいじゃん、心変わり」


その声に目を開けると、近くに悠人の顔があった。

あまりにも真剣な目に、吸い込まれそう。

そう思っていた矢先だった。


「んっ……!?」

悠人の顔がさらに近づき、重なったのは。

あまりの急な出来事にポカンと口元が緩んだ。