キスから始まる恋

今だって、あんなに優しく微笑んでくれたんだもん、悪い人のわけがない。


「……いんちょ………?
……由紀…………り。おい、蔵鳥。」


肩を軽く叩かれて、ようやく呼ばれていたことに気がついた。


「へっ!?ど、どうしたの?」


「へっ?じゃねぇし。
……日誌、終わったんなら帰ろーぜ、腹減った。」