キスから始まる恋

「……由紀、何でそんな隅っこ…?
げぇ、このティッシュ……また母さんに変な目で見られるじゃねぇか……まぁいいけどさ」


コップを置いて、ベッドを背もたれにして私の前に座る悠人。

その頃には私の涙は止まっていたが、放心状態。

やっと、振られた実感が押し寄せてくる。

それ以上に、迷惑をかけていたことへの罪悪感が大きい。